超精密ハイレシプロ成形研削盤 SHSD-80αseries | サブミクロン精度の超硬加工
サブミクロン精度で超硬パンチ加工を実現。加工能率、加工品位、形状精度を変える超精密ハイレシプロ成形研削盤SHSD-80α。
<機械工業デザイン賞とは?>
「機械工業デザイン賞」は、日刊工業新聞社により、日本の工業製品のデザインの振興・発展を目的として、経済産業省の後援のもと、日本商工会議所、各種工業団体の協賛を得て、1970年創設された賞です。その名の通り、伝統的に生産財を中心とした各時代を象徴するエポックメイキングな製品が評価され、選定されています。今回SHSD-80αが受賞した「日本商工会議所会頭賞」はプロダクトの開発コンセプトとデザインに「特に努力が見られた中堅・中小企業に贈呈される賞」となっています。
<評価された点は?>
ナガセが製品の「デザイン改革」をスタートさせたのは2010年。「想像力とデザイン力」をコンセプトに出展したJIMTOF2010からでした。その2年後、私たちは近年開発した最新の要素技術を投入し、デザインとともに性能・機能を一新した超精密加工機をJIMTOF2012で発表致しました。機械工業デザイン賞では①企画力・社会性、②機能・品質、③操作・安全性、④造形処理を評価視点として、現物審査が行われます。製品の目的・能力はもちろん、能率や機能性、操作性、それを体現するマシンデザインに対して評価を頂き、今回の受賞へと繋がりました。
<本製品の開発チームより>
この製品開発のきっかけはお客様の声でした。以来、約25年間に亘って本製品をご愛用頂き、アドバイスを与え続けて頂いたお客様に心より感謝を申し上げます。またこれを機に「ゼロクリアランス、ゼロロスタイム、ゼロストレス」をコンセプトに開発された新しい超精密ハイレシプロ成形研削盤SHSDー80αを一人でも多くのお客様に触れて頂けましたら幸いです。引き続きナガセでは様々な面でお客様が感動される製品づくりに邁進してまいります。「お客様本位の製品開発力」がナガセの強みであり、原点です。どうか今後もナガセの新しい超精密マシンづくりにご期待下さい。(SHSD-80α開発チーム一同より)
超硬パンチの成形加工、狭ピッチ研削などの加工事例
●主な加工事例
●超硬パンチのコンタリング加工
他工法ではできない超真直な形状精度と鏡面品位。シャープなエッジを持つ超硬パンチの製作が可能です。
●超硬割ダイのコンタリング加工
超硬割ダイのコンタリング加工の形状精度±0.5μm以下を達成。両端面から見ても同形状の加工が可能。
●50μmのコネクタ極細溝加工
微細な切込みで熱影響を極小に抑えた加工が可能。超極小ピッチのコネクタ金型入れ子などの製作に有効です。
●タイバカットの極小ピッチ加工
タイバカットパンチの製作などにおいても超均等ピッチ・溝幅の加工が可能。累積ピッチ精度0.8μm。
製品特長1 超高速ハイレシプロ研削加工
圧倒的な進化を遂げたハイレシプロ研削加工。
①圧倒的な真直、同期運動特性。
0.1μmのNC指令値を活かした二軸同時制御によるコンタリング成形加工が可能。限りなくゼロに近い真直運動精度で、他に類のないシャープで両面同一の形状創成が可能。
②従来の約2倍の加工能率。
従来1000反転/minの左右テーブル反転数を、最高2000反転/min(20mmストローク時)まで向上。加工能率を従来の2倍へと向上させながらも超低振動な機械特性を実現。超鏡面の創成を可能にしました。
③10年経っても変わらぬ精度。
左右テーブル案内にはナガセ独自の非接触多面拘束油静圧案内面を採用。磨耗も、熱の発生もなく、タフな使用環境下においても、いつまでも高い精度を保ったまま使用することができます。
製品特長2 超高精度ワークチェンジ
人の手では難しかった作業をシステム化し、段取り作業時間を劇的に削減しました。
④超高精度ワーク取付・交換・反転。
ロボット式ローダと独自設計した超軽量バイスパレット、繰り返し取付け再現性±0.25μm以下の超高精度システム治具の使用により、超精密加工の自動化を実現。最大20個までワークの自動加工が可能。
⑤革新的な機上砥石成形装置。
圧倒的な加工精度を実現するために、ツルア・ドレス装置を加工テーブルから分離。別駆動とし、超極小R成形が可能な高精度ロータリドレッサを搭載(OP)。かつてない加工体験を実現します。
⑥ワーク側面の直加工も超容易。
±5°まで0.05°単位での砥石ヘッド傾斜が手動にて可能。コンタリング成形研削加工時の精度向上に有効です。
製品特長3 作業性・操作性を考えたデザイン
⑦プロにも初心者にも最高の使い心地。
機械正面に立体的にデザインされた水平ハンドリング・パネルを採用し、汎用機の使い勝手、NC機の使いやすさを実現。更に人間工学に基づき作業レイアウト、操作盤等をボタン一つから見直し、プロから初心者まで愛着を持って使えるマシンを目指しました。
⑧腐食がなく、耐久性に優れたSUSカバー。
水溶性の研削液や超硬などの加工による腐食を防止し、長期使用後も美しいまま使えるSUSカバー。ナガセのマシンの代名詞ともいえるこの素材を使用して、さらに美しく魅せるカバーリングをイチから設計しました。
⑨外部・内部の温度変化に強い。
超精密加工の大敵となる温度変化。その影響を徹底的に抑制する仕組みを随所に採用。外部・内部の温度変化の影響をとことん受けにくいマシンです。さらに環境・電気代に配慮した設計となっています。
■小型直交ロータリードレッサ
R0.02までの超精密な砥石成形が可能です。
■首振りドレッサ
一般砥石などの超精密な砥石成形が可能。
■チルトヘッド
±5°まで砥石傾斜が可能です。
■CAD/CAMソフト「CAP-4」
加工プログラムの作成・データ転送が容易。
1μm以下の形状精度を狙った成形加工が可能な1000反転/minの超精密ハイレシプロ成形研削盤。モータや半導体リードフレーム等各種の超精密金型部品や治具加工に最適(ドレッサ軸別駆動方式を採用)。
ツルア・ドレッサの付け外しができるシンプルな超精密ハイレシプロ機。1000反転/minでサブミクロン精度を狙った加工が可能。数多くの生産実績を誇る超精密ハイレシプロ研削盤のスタンダードモデルです。
150×100mmのテーブルを持つ精密ハイレシプロ成形研削盤。パンチ加工から治具制作、機械部品まで対応が可能です。組合せ自在な設計で、行いたい加工に対して、最適な仕様をご提案できます。
機種/項目 | チャック寸法 | ストローク (左右×前後) |
テーブル上面 スピンドルセンタ |
前後最小単位 | 上下最小単位 | 砥石軸旋回 | 砥石サイズ (外径×幅×内径) |
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mm | mm | mm | mm | mm | °(度) | mm | |
SHSD-80α | 80×100 | 90×155 | 370 | 0.0001 | 0.0001 | ±5° | φ100~160×0.1~10×φ40 (φ60~100×0.1~10×φ31.75) |
SHSD-80 | 150×100 | 90×155 | 370 | 0.0001 | 0.0001 | ±5° | φ100~160×0.1~10×φ40 (φ60~100×0.1~10×φ31.75) |
SHS-80 | 80×100 | 80×100 | 370 | 0.0001 | 0.0001 | ±5° | φ100~160×0.1~10×φ40 (φ60~100×0.1~10×φ31.75) |
SHS-15 | 150×100 | 100×150 | 162 | 0.0001 | 0.0001 | なし | φ100~180×0.1~10×φ40 |
■内容・仕様等は、予告無く変更することがあります。また、説明の内容や写真はオプション仕様を含んでおりますので、御発注の際には、製作仕様書にて確認下さい。
■当サイトに記載されております機械精度・加工精度は、測定条件や加工条件に依って異なる場合があります。
■詳細は、仕様書等、技術資料をご請求ください。
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また設備をご検討のお客様には、テスト加工や工場見学を行なっております。
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